⑤水害対策に配慮したい台風や地震による水害は、とても心配です。2階に避難することが叶わない平屋は、その不安が絶えず付きまとうかもしれません。敷地を盛り土し、高基礎を設け、少しでも床面を高い位置にしようと考えたとしても、それば同時に平屋の他の利点を失うことにも繋がりかねません。丈夫で安全性が高く、維持管理も容易で長く快適に暮らすことのできる平屋の家。ですが同時に建設費の問題や広い土地の確保、防犯や水害に対する不安なども抱えています。御自身のライフスタイルや、将来設計などをしっかりと見据えながら、建築家とよくご相談下さい。
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③プライバシーの確保が難しいメリットの項目で、家族のコミュニケーションを取りやすいと書きましたが、裏返せばプライバシーの確保が難しいことに繋がります。それは2所帯住宅などにも、適していないということに繋がるかもしれませんね。
②狭小住宅を造りにくい広い敷地が必要と御説明しましたが、その段階で狭小住宅の構想は無くなるのではないでしょうか。一般的に考えて、広い敷地があれば広い家を建てたくなるのが人情です。もし小さな敷地に小さな平屋を建てたいと考えたとしたら、それは本当に特別なケースで合って、一般的な例からは外れそうな気がします。
平屋のデメリットとは①予算が掛かる平屋を建てる時に、2階建てと同じ広さの家を建てようと考えると、広い敷地が必要となります。地域にも拠りますが、広い土地を求めようと考えた場合には、相当な予算が必要となることでしょう。また建物に掛かる建設費用に関しても、2階建てに比べて平屋の方が坪単価辺りの予算が高くなることが多いと言われています。例えば同じ面積の平屋と総2階の家を比較した場合、平屋の屋根・基礎の面積は2階建ての倍となります。外壁の面積こそ1/4減りますが、全体的に見て、平屋の方が建設費は増える傾向にあると言えます。
③家族のコミュニケーションが取りやすい2階建てと違い空間を上下階で家を分断することがないため、家族の気配を感じやすい間取りを作ることが可能です。玄関や廊下を工夫すれば、シンプルで簡潔なゾーニングを作ることも可能なため、生活し易い家となるでしょう。
平屋のメリットとは①バリアフリーが造りやすい2階建ての家と違い階段が無いため、バリアフリーの家が造りやすくなります。小さなお子さんやお年寄りが居る場合には、安全な家を造りやすいでしょう。またスキップ・フロアやロフトを設けた平屋もありますが、それは縦方向の空間を有効に活用したいと考えた、工夫を施した平屋の考え方だと言えます。
そもそも平屋とは何でしょう?平屋とは階が一層で構成されている建物のことを指しますが、建築基準法上の解釈で考えれば、床に段差が設けられたスキップ・フロアやロフトを設けた平屋もあります。また天井を高くし、外から見 ると、まるでと2階建てのようにも見える、天井の高い平屋だってあります。
⑤水害対策に配慮したい台風や地震による水害は、とても心配です。2階に避難することが叶わない平屋は、その不安が絶えず付きまとうかもしれません。敷地を盛り土し、高基礎を設け、少しでも床面を高い位置にしようと考えたとしても、それば同時に平屋の他の利点を失うことにも繋がりかねません。丈夫で安全性が高く、維持管理も容易で長く快適に暮らすことのできる平屋の家。ですが同時に建設費の問題や広い土地の確保、防犯や水害に対する不安なども抱えています。御自身のライフスタイルや、将来設計などをしっかりと見据えながら、建築家とよくご相談下さい。
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